自社ECサイトにある商品を購入してもらうには、回遊性を高める必要があります。なぜなら、PV数やCV数、売り上げを伸ばすには、ECサイト内を閲覧してもらうことが重要だからです。
ECサイトの回遊性が高くなれば、結果的に購入に繋がる可能性が増えるでしょう。
しかし、回遊性が何の指標を示すのか、どのように改善すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、下記について解説します。
・ECサイトにおける回遊性について
・ECサイトの回遊性が低いページの特徴について
・ECサイトの回遊性を高める方法について
・ECサイトの回遊性を高めた事例について
ECサイトのCV数やPV数に伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
コンテンツ
ECサイトにおける回遊性とは?
ECサイトにおける回遊性とは、ユーザーがサイト内のページをどのくらい閲覧したかを表す指標です。回遊性が高いECサイトは、ユーザーが訪問し多くの商品ページや商品に関する情報を閲覧することで、購買の機会が増え、結果的に売り上げの向上が期待できます。
回遊性が高いECサイトはニーズの細部にまで応えている
回遊性が高いECサイトの特徴として「ユーザーのニーズを細部まで満たしている」ことが条件に挙げられます。
ECサイトに訪れるユーザーは一般的なWebメディアと違い、自分が持つ課題や希望を商品購入によって叶えようとする「購入顕在層」のユーザーが多い傾向があります。
自分の悩みを確実に解決してくれる商品が、自社のECサイトに存在することが伝わらなければ、購入には至らず離脱されてしまうでしょう。
つまり、ECサイト内に存在する商品価値を、ユーザーの閲覧体験を通じて訴求することで回遊性を高められます。
回遊性の高いECサイトを作るためにも、下記でECサイトの回遊性が低くなる原因や回遊性を高くする方法を確認していきましょう。
ECサイトの回遊性が低いページの特徴とその原因
ECサイトの回遊性が低いページの特徴は下記の2つです。
- ユーザーが求める情報を与えていない
- 購入に促す導線が目立っていない
自社のECサイトに該当する可能性がある場合は、ぜひ参考にしてください。
1.ファーストビューでユーザーが求める情報を与えていない
ユーザーが1ページ目(ファーストビュー)を閲覧し、求める情報や商品に関する情報が足りない場合、他のECサイトに移動する可能性が高くなります。
ファーストビューでWebサイトを離れてしまう割合(直帰率)はサイト回遊後と比較して高く、ランディングページで70%以上、コーポレートサイトで40%〜60%が平均とされています。
ユーザーがサイトに入ってから「3秒」で自分の興味やニーズとマッチしていないと判断すれば離脱(直帰)してしまうというデータもあるため、ユーザーが求める情報を網羅・整理して伝えるようにしましょう。
ただし、情報の提供方法がユーザーにわかりやすくなければ離脱に繋がってしまいます。
回遊性を高め購買に繋げるには、サイト内のコンテンツのクオリティを上げ、ユーザーに「わかりずらい」「中身が薄い」など、ネガティブな印象を与えないように工夫しましょう。
2. 購入に促す導線が目立っていない
ユーザーが求める情報を入手し、購入しようと行動しても、買うための導線が目立っていなければ購入は至らず離脱に繋がってしまいます。
商品情報が充実したECサイトでも、購入するためのボタンやリンクが目立っていない場合、ユーザーの最終的なゴールである購入につながらず、ユーザーにとって満足できないサイトとなり、回遊率が高くなったとしても売り上げに繋がりにくくなるでしょう。
回遊性を高める目的はそれぞれですが、最終的な売り上げを向上させることがゴールの担当者の方が多いのではないでしょうか。回遊率は高くても「目的を達成するための回遊性」を上げなければ意味がありません。
ページパーセッション数や直帰率が平均よりも下回っているのに、購入まで至らないECサイトは、購入に促す導線を改善することで、回遊性が高く売り上げを作るサイトに成長させられるでしょう。
ECサイトの回遊性を高める方法・対策3選
ECサイトの回遊性を高める方法と対策は下記のとおりです。
- 回遊性を妨げる要因を極力無くす
- ファーストビューの情報量を充実させる
- ハッシュタグを活用する
順に詳しく解説します。
1. 回遊性を妨げる要因を極力無くす
回遊性を妨げる要因は「情報が整理されていない」「サイト内が統一されていない」など、サイトごとに様々な課題があげられますが、回遊性にお悩みの担当者の方は、下記の2つの施策を実施しているかチェックしてみてください。
・グローバルナビゲーションを設置する
・カテゴリー分け・内部リンクの設置を行う
グローバルナビゲーションを設置する
グローバルナビゲーションとは、全ページに共通して設置される案内メニューのことです。グローバルナビゲーションを設置することで、どのページに移動すれば知りたい情報を得られるのか判断できるため、ユーザーが回遊しやすくなるでしょう。
▼ユニクロのグローバルナビゲーション
ユニクロでは、衣服を着る性別に分けてグローバルナビゲーションを設置しています。性別をクリックすることで、商品のカテゴリーを詳細に表示しています。
▼Amazonのグローバルナビゲーション
Amazonでは、自社のキャンペーンを押し出しながら、商品ランキングやAmazonの多岐に渡るサービスをレコメンドしています。
それだけでなく、ハンバーガーアイコン(三本線のアイコン)にカーソルを当てることで、人気・新着の商品から各種サービス一覧と商品カテゴリーを閲覧できます。
上記がグローバルナビゲーションのイメージです。
どちらもTOPページ上で、商品検索をするユーザーニーズを包括的に叶えることができるグローバルナビゲーションと言えるでしょう。
サービスや商品の他にも自社で訴求したい情報や会社情報などを記載しておくことで、信頼性の獲得にも繋がります。
カテゴリー分け・内部リンクの設置を行う
情報をカテゴリー別に分けることで、ユーザーがコンテンツを熟読せずとも自分の欲しい情報を見つけやすくなり、ユーザーの回遊性を高められます。
例えば「夏のTシャツ特集」などのコンテンツにおいて、おすすめTシャツを20選紹介するより「Vネックシャツ10選」「UネックTシャツ10選」などと分けることで、ユーザーがより自分の欲しい商品を選択しやすくなるでしょう。
情報量が多すぎるコンテンツの場合、ユーザーが途中で読み疲れてしまうと、購入に至らず離脱してしまう可能性が高くなります。
カテゴリー分けされた、ユーザーのニーズに合わせた商品や解決策をページ別に分けて訴求することで、購入・購買活動を促しやすくなるでしょう。
また、ページ別に分けたコンテンツを内部リンクとして設置することで、1ページあたりの情報理解度を深めCV(購入・成約)しやすくさせられます。
▼Amazonにおけるカテゴリー分けの例
▼ユニクロにおけるカテゴリー分けの例
ユニクロ・ジーユーのサイトでは、カテゴリーメニューを使い性別や商品カテゴリから商品の特徴を絞ることができ、自分の理想の条件に沿った商品が1ページで多く閲覧できるため、より購入の可能性のある商品と多く接触できます。
また、ユーザーは少ない工数で希望の商品購入ページにたどり着きやすい設計となっていることで、購入の意思をサイト構造によって後押しできる仕組みと言えるでしょう。
2. ファーストビューの情報量を充実させる
ファーストビューでは、口コミや評判、商品に関する情報を載せると、ユーザーが知りたい内容を充実できるでしょう。
たとえば、商品に関するキャンペーンや商品説明が1ページ目に記載されていると、ユーザーに工数を与えることなく商品価値を理解してもらえます。
ユーザーが知りたい内容をファーストビューで伝えられれば、購買行動や情報収集のためにサイト内容を移動する可能性があるため、回遊性が高まるでしょう。
3. ハッシュタグを活用する
ユーザーが求める情報や商品を検索する際、商品ジャンルに合わせ一定のキーワードの傾向が生まれます。そこで、よく検索されるキーワードや商品情報などをハッシュタグにすることで、関連商品への回遊が生まれます。
特に、ユーザーニーズが多岐に渡る場合、商品ごとに特徴や使い方などのハッシュタグとして紐付けることで、ECサイトにある情報を漏れなく伝えることができるでしょう。
しかし、どのようなハッシュタグが最適なのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが「awoo AI」です。awoo AIは、商品データフィードの情報から商品特徴を機械学習し、適切なハッシュタグを自動で生成します。気になる方は以下のリンクから「awoo AI」の詳しい情報をご確認ください。
ECサイトの回遊性を改善した3つの事例
ここからは、awoo AIを活用し、回遊性を改善した事例について解説します。
事例① 4°C様:サイト回遊率2.9倍・CV率2倍
4°C様では、下記のような課題を持っていました。
・幅広い商品訴求
・サイト運営の効率化
ECサイトでの商品点数は、約3,500点です。この中から、ユーザーが求める商品を見つけるには、時間と工数を要する可能性が高くなります。効率的にユーザーに商品検索のアクションを促すための対策として、ハッシュタグを用いた商品訴求を行うことで、下記のように改善されました。
回遊率 | CV率 | 離脱率 | 直帰率 |
2.9倍 | 2倍 | -67% | -77% |
事例② タカラトミー様:サイト回遊率3.1倍・CV率2.8倍
タカラトミー様では、下記のような課題を持っていました。
・商品レコメンドの強化
・楽しい買い物体験の提供
タカラトミー様では、お客様の痒いところに手が届くような検索体験の仕組みづくりを目指し、ハッシュタグを起点に回遊性を高め、商品ページを辿る仕掛けを開始しました。
ハッシュタグをもとに、ユーザーのこだわり軸で新しいランディングページの自動生成ができるため、工数削減もできます。これらの理由から、awoo AIの導入をしたところ、各数値が下記のように改善されました。
回遊率 | CV率 | 離脱率 | 直帰率 |
3.1倍 | 2.8倍 | -67% | -77% |
事例③ MILLET(ミレー)様:サイト回遊率5.2倍・CV率2.4倍
MILLET様では、下記のような課題を持っていました。
・サイト内での楽しみ方が少ない
・目的以外の商品にも目を向けてもらいたい
MILLET様は、商品に対する情報量が豊富なため、新規ユーザーには気難しいサイトとイメージを与えてしまうことが課題でした。
また、ターゲット層である40代〜60代の特徴として、商品バナーを生成して特定のアイテムだけを閲覧する傾向が多くあるため、目的の商品以外にも目を向けてもらいたいという課題を持っていました。
そこで、awoo AIを導入したところ、下記のように改善されました。
回遊率 | CV率 | 離脱率 | 直帰率 |
5.2倍 | 2.4倍 | -81% | -95% |
ECサイトの回遊性を改善するならawoo AIのハッシュタグ自動生成
ECサイトのPV数やCV数、売り上げを伸ばすには回遊性の改善が必要です。しかし、どのように改善すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが「awoo AI」です。awoo AIは、ユーザーの回遊性を高めるためのハッシュタグを自動生成します。ユーザーは、欲しい商品を検索する際、一定のキーワードで検索する可能性が高くなります。
また、関連するキーワードがあれば、潜在ニーズを満たせるため、購買行動の促進にも役立てられるでしょう。
ECサイトの回遊性を高める施策にお悩みの方は、ぜひawoo AIをチェックしてみてください。