ECサイトを成功させるには、すでに成功している企業の事例からヒントを得て、自社のECマーケティング戦略に活かすことも大切です。
「ECサイトの成功事例から戦略やアイデアを検討したい」「自社ECサイトを成功させるコツや具体的な施策が知りたい」とお考えの方もいるでしょう。
今回は、企業におけるECサイトの成功事例をはじめ、ECサイトで成功するための戦略やコツについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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ECサイトの成功事例5選
はじめに、ECサイトのマーケティング戦略に成功した企業事例を見ていきましょう。
1. 資生堂|バーチャルメイク機能
資生堂のECサイト「ワタシプラスby資生堂」では、同社商品の紹介や美容の情報などをはじめ、さまざまなコンテンツを配信しています。
また、バーチャルメイクや肌分析、顔の3D解析などの機能も提供されており、実店舗に足を運ぶことなく、化粧品の使用感を気軽に試せることが特徴です。
資生堂はEC分野での成長で、中国のネット通販大手との協業により、売上高は2,162億円に達しました。その他、中国本土や米州、欧州などでも事業を展開しており、今後も越境ECに力を注ぐことで、世界規模で商品を販売していく見込みです。
2. ユニクロ|オムニチャネル戦略
ユニクロは、店舗とECの連携を強化しており、店舗受け取りサービスなどを提供することで、ECサイト売上を大幅に伸ばしています。このようなオムニチャネル戦略によって、最適な購買体験を提供し、EC事業の成功を築いています。
またECサイトでは、実店舗では扱っていないサイズ展開や、商品の口コミ、コーディネートの投稿・閲覧が可能です。ECサイトに訪れたユーザーは、購入前に情報を集められるため、じっくり検討して購入することができます。
これにより、商品を購入した後の「イメージと違った」というミスマッチを防げるため、顧客満足度の向上にも大きく貢献しています。
3. ニトリ|公式アプリのリニューアル
インテリア販売会社・ニトリでは、O2O戦略に力を入れており、施策の一環としてニトリ公式アプリを全面リニューアルしました。
画像検索機能「カメラ de サーチ」や、商品を持ち運ぶことなく購入から配送まで可能にする「手ぶら de ショッピング」など、便利な機能を実装しています。
さらに、実店舗のスタッフが使用する従業員用アプリにも画像検索機能を導入し、店舗在庫データや商品データベースと接続できるようにしました。
店頭での接客や商品提案に活かすことで、スタッフの業務負担軽減や、顧客満足度向上につながっている事例と言えます。
4. リーガル|商品検索体験の向上
靴や靴ケア用品を展開するリーガルのECサイトでは、商品の見せかたやコンテンツの拡充方法を工夫する必要性があり、商品検索体験の向上を課題としていました。
そこで、商品をもとにハッシュタグを自動生成する『awoo AI』を導入し、靴選びの軸となる用途・デザイン・素材をハッシュタグで訴求しました。
関連商品のレコメンドをハッシュタグで表示させたり、ニーズに近い商品をハッシュタグ検索したりと、ユーザー自身が求める情報を見つけやすくなっています。
ハッシュタグによってユーザーの商品検索体験が向上し、ECサイト内の回遊率を3.1倍、CV率を1.8倍に改善することに成功している事例です。
5. 富澤商店|ハッシュタグ生成やポップアップの活用
製菓・製パンの材料や器具・道具を販売するECサイト「富澤商店」では、8,800点もの商品をユーザーにまんべんなく見てもらいたいという思いがありました。
そこでハッシュタグ生成やポップアップ機能など『awoo AI』の複数の機能を活用し、豊富な商品ラインナップをAIハッシュタグで訴求しました。
ユーザーがほしい商品や情報に辿り着きづらいという課題がありましたが、awoo AIの導入により、回遊率が8.3倍、CVRが11.5倍に伸張した事例です。
ECサイトを成功させるコツ・戦略
ECサイトで売上を向上させるためには、運用のコツや効果的な戦略を押さえる必要があります。
- 売上の方程式を理解する
- 競合サイトを分析する
- UI/UXを最適化する
- 購入前のユーザーの不安を払拭する
- 商品購入までのストーリーを設計する
それぞれの戦略について詳しく解説します。
1. 売上の方程式を理解する
ECサイトの売上を伸ばすには、まずは売上がどのように成り立っているかを把握しましょう。売上は次の方程式で算出できます。
売上 = アクセス数(集客)× 購入率(CVR)× 客単価 |
購入率は、ECサイトを訪問したユーザーのうち、何人が購入したかを示す割合です。客単価は、ユーザー1人あたりの平均顧客単価を指します。
ECサイトは上記3つの要素を改善することで、売上を伸ばしていくことにつながります。
たとえば、「アクセス数は十分であるにもかかわらず、購入率が低い」という場合は、広告など集客に関する施策よりも、CVR向上のための施策が必要です。
2. 競合サイトを分析する
競合他社サイトの商品ラインナップや価格設定、ECサイトの設計などを調査・分析しましょう。ECサイトに限らず、競合分析はマーケティング戦略において基本とも言えます。
競合サイトを分析することで、市場や業界のトレンドを把握したり、自社サイトの強み・弱みを見つけられます。
また、自社ECサイトの差別化を図るためにも競合分析は重要です。
3. UI/UXを最適化する
ECサイトにおけるユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を最適化することも効果的です。
UI/UXの最適化によって、ユーザーがサイトに訪れてから購買に至るまでのスムーズな体験を提供しましょう。
ユーザーの目線に立って自社ECサイトを利用することで、改善点を把握することができます。ページ読み込み速度の改善やモバイルフレンドリーなデザイン、分かりやすい導線設計を心がけましょう。
4. 購入前のユーザーの不安を払拭する
ユーザーが商品を購入する前に感じる不安や疑問を取り除きましょう。
商品説明やレビューの充実、安全な支払い方法、返品ポリシーの明記など、自社ECサイトの信頼性を高めることで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。
とくに、商品のメリットや魅力が伝わるレビューや口コミを充実させることは売上アップに効果的です。
「みんなが買っているから安心」「認識のある商品」と認識してもらえるため、購入を迷っているユーザーへの後押しにつながるでしょう。
5. 商品購入までのストーリーを設計する
ECサイトに訪問したユーザーの、商品購入までの一連のストーリーを明確に設計することも有効です。
たとえば、キャンプやアウトドア用品を販売するECサイトの場合、次のようなコンテンツを提供します。
- アウトドアの素晴らしさや楽しさを伝える
- アウトドアスキル向上に関するアドバイスやテクニックを説明する
そこで、アウトドア活動の質やスキル向上に役立つアイテムを紹介し、製品の特徴や使い方、価格など、詳細な製品情報を紹介します。
最後に、訪問者を購入に導くために、カートへの追加ボタンや購入へのリンク、お得に購入できるクーポンを提供するという流れです。
このようなストーリー設計を通じて、ユーザーの興味を惹き、購入へと誘導することで、ユーザーの購買意欲を最大限に引き出すことができます。
ECサイトの成功事例まとめ
本記事では、ECサイトの成功事例とともに、ECサイトの売上を伸ばす戦略や運用のコツについて紹介しました。
売れるECサイトを作るためには、競合分析や顧客分析を通じて、ユーザーにとって快適な顧客体験を提供することが大切です。
ECサイトのCV率やサイト回遊率を改善したいとお考えの方は、ハッシュタグ活用ツール『awoo AI』がおすすめです。
awoo AIは、ユーザーの回遊性を高めるためのハッシュタグを自動生成することで、自社ECサイトにある商品をハッシュタグ起点でレコメンドし、ECサイトのあらゆるCX指標を向上させることができます。
awoo AIを利用いただくことで、興味のある商品を見つけてもらいやすいだけでなく、商品の魅力や補足情報をハッシュタグで簡潔に説明することもできます。
ECサイトの回遊性を高める施策にお悩みの方は、ぜひawoo AIをチェックしてみてください。